お嬢さんの振袖を見にお出かけになったとのこと。 いかがでしたか?
どんな着物に決まったのでしょうか。 とても興味があります。
私が成人式にきた振袖は、薄いピンクで、すそがエンジ色。 牡丹や御所車の古典柄で、かわいらしいものでした。
中学生のときに、呉服屋さん(反物がいっぱい入った行李を 背負ってたまにやってくる)が持ってきた4〜5反から母と私で 選んだ記憶があります。
私としては消去法といった感じで選んだのですが、母はとても 気に入った様子でした。
毎年といっていいほど正月などにその振袖を着せてもらいました。 なんかうきうきしたなあ。
母が亡くなった今では、たくさん着ておいてよかったなあ、って。
成人式のときは、いっつも着てる着物なので、あまりときめきませんでした。
前の夜は、徹夜で大学のレポートを書いていたので、当日の記念写真の 目つきの悪いこと!
その後、振袖は飽きてしまって、友人の結婚式などではつけ下げや 洋服で出ることがほとんどでした。
「着収め」と思って29歳のときに「20代さよなら企画」で、成人式のひに 振袖で街をうろうろしてみたりしました。
その年の春に母が急死。
見せといてよかったなあ〜。 私の振袖は、いっぱい着られてしみだらけ。
「もうとれない」と染み抜きに出しても返されてしまうほど。 1歳になったばかりの娘は、いつかこれを着てくれるかなあ。
まあ、だめもとでとっておこう。
私のつたない振袖の思い出を書いてみました。
女将さんは振袖にどんな思い出をお持ちですか?
お嬢さんにとって、いっぱい思い出が詰まった着物になるといいですね。 悦子