−心をつむぐ大島律子の世界−
この紬は、国産生糸、手引き座繰り糸、手引き玉糸、真綿つむぎ糸を使って草木染めした手織紬です。
国産の糸というのは、良いものを求めた結果に行き着く所です。
また、手で糸を引くとか紡ぐということも同じで、 機械などの単調な繰り返し作業ではない、頭脳と技と心を使った
行為で、その結果がすばらしい風合いとなって表現されるのです。
手織りには、織った人の個性が現れます。 この反物には、端正に丁寧に、しっかりと豊かな時が織り込まれて います。
何ヶ月にも渡って織るこの工程が完成するときに、
作者は、
「もう終わってしまったの?」と思うのだそうです。
